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oniondiary | 日記。時々映画やドラマや小説のレビュー。最近はなんとなく毎日書いてますが無駄話多し。

小説「屍鬼」読了。



↑は文庫ですが、わたしはハードカバーの上下巻を中古で買いました。

多分、わたしが日本の小説に慣れていないからとは思うんですが……もう、もう……

我慢がならないほど 冗 長 だったんですけど!

ほんっと、長過ぎるよ。ただ長いならスティーヴン・キングで慣れてますが、そしてキング方式(クラッシックなホラーネタを現代の舞台で群像劇で描く)を日本でやってみた感がかなりある小説ですが、キングのサービス精神が欠けるとこれだけダメなのかと思うくらい、酷い。

ほんとね、第一にキャラクターに魅力無し。
誰一人感情移入できないって、どーいうこと。
いい人は何人かでてくるけど、だれもかれもが普通の人すぎて、そんなの書かなくても大体想像つくよ……というくらいのその辺のオバチャンとか会社のだれそれそっくりとか、何一つ、誰一人、「面白み」のある人がいない。

それが現実だよ、それが「ムラ」ってもんだよ、と作者は言いたいのかもしれないけど、ここまで執拗に

読むな

と言われているような気がする冗漫冗長駄文を垂れ流されると、もうダメ、と言う感じで、上巻の半分手前で脱落しました。
それが春頃かなあ。
そのあと何冊か翻訳ものを読んで、まあ、これの続きでも、と読み始めて、やっと面白くなったのが上巻も終わりかけの頃か。
やっと日常が崩れていくのが顕著になり、それでも生活を保とうとする人々の努力と現実逃避の様はなかなかで、前半のぐだぐだがやっと伏線としていきてきたかな(でもやっぱり余計だったと思いつつ読んでた)、と思ったとたん、

ネタバラし

が、あっけなく。
てか、そっちから描くかそこ。
ちょっとブキミで怖かったのに……えええ? それって。
しかもソイツらの「自分たちかわいそうでしょ」自分語りが延々と……はあああ?
しかも同調しちゃうか、よりにもよってアンタが?

そうだよ、あのクソ坊主だよっ。(毒吐)
何よりもウザかったのが、坊主の書く……

 中 二 病 く さ い ダ ラ ダ ラ 駄 文 だ っ !

大滝秀治おじいさんの、「つまらんっ、お前の話はつまらん!!」という声が頭の中で響きまくるくらい、くっそつまんない話で、それこそ10ページほどで片付きそうな短編を、ちょこちょこ本編に流し込んでくるから、もうほとんど嫌がらせにしか思えませんでした。

……途中から、このしょーもない自己肯定鬱々文章が伏線になるようですが、文章自体がウザいので余計わたしのイライラに火をつける……困ったもんです。

で、ふと作者、坊主を小説家にして、なにか意図があるのかなと思ったんですが、結果なかった……つーか、○○○ネタにして、宗教的なカインとアベル持ち出して、「神様にみはなされた」と連呼して、肝心の日本の宗教を……完全に無視してるよね? 一応神社はそれなりの「力」があるみたいだけど、寺は全然?
なにより坊主でありながら、自分のあげている弔いの念仏に一切の呪術的力を認めてない(というか言及さえしてない)のは、途中で脇役が言った、

「寺なんて檀家から金捲き上げてふんぞりかえってるだけ」

ってのが、本当ってこと?
これさ、本当のお坊さんが読んだら、かなり不快になる描写ではないかなあ。
自分たちのやってきたことが、本当に「儀式のための儀式」であって、住職というのはショーバイである、と言っているような。
引退寸前の後院さんも、「周りの期待にこたえてきただけ」って……なんか。
なんか納得出来ないのは、ウチだって仏教だし、お寺にそれなり敬意があるからかもしれないけど、ものすごく失礼なんじゃ?

例えば、お寺の金まみれを言うなら、それなりの扱いもあるだろうに、最初有能そうに描いておいて、それはないだろうと。
主人公然として(作者的には主人公かもしれない)出てきて、そこまで無能か? あかんわ〜〜。
危機感なさすぎ、しかも自分の手を汚すのが嫌で、結局は……ってのも嫌。
もう途中からドン引きですわ。


全体としては、最初の序文でこの物語の「エンディング」を見せちゃってるんですよ、これ。短編ならありかもしれないけど、これだけ長編でそれは……。
なので、色んな人々のあれやこれやの努力がすべて無駄だとわかってしまう、お話の構成もよくない。

おかげで終始イライラ、早くエンディングにたどり着きたくて、とにかく読み進める、とにかく読む自分を叱咤激励して読む……そんな読書でした。
だから、最後まで読めました。
そのあたりでは、「読ませる力」はあるようです。
ただし、もう二度とこの手の話に手を出そうという気もなくなりました。

そういえば、同じような感覚、あったな。。。ああ、

「ストレイン」シリーズだ。

そういえばネタが同じ、群像劇で、「伝説」を「現代考証」で解釈、というのも同じ、どちらもそのあたりはよく考えてある……けど。
読んでてイライラする、という点でも同じだったり。

ほんっと、読後感が悪すぎる。
とくにこれ、なんか最悪。


わたしには向いてませんでした。
ほんと、向いてない。
ホラーとしての怖さもなかったし。
これ、名作っていわれてるけど映像化されないの、当然だよね。。。って書いてからググったらアニメに? 確かに、お耽美なアニメだったらありなのか。
ヒロイン(?)少女だしね。
大人からすると、途中の少女(に見える)と坊主(中年)の交流がキモチワルかったわあ。
もしかして、作者はラノベ感覚で書いてたのかなあと。
こんなおどろおどろしい表紙で、難しい漢字をちりばめてあるので、大人の小説として読んじゃったけど、それではいけなかったのかもしれません。

あああ、他ので口直ししなきゃ。






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本「黄金の羅針盤」



映画は最初観たときイマイチだと思ったんですが、再見したら面白かったので、ちゃんと原作を読みたくなりました。色々はしょりまくりでしたもんね、映画。
ヴィクトリア朝期のイギリスに良く似た世界、しかし少しずつ違います。
大きな違いは、ダイモン。人間には必ず一体、動物(爬虫類や昆虫などもあり)の連れがいます。自分の半身とも呼べる魂で、ダイモンが傷つけられると人間もダメージをうけ、人間が死ぬとダイモンは消え去ります。
子どもの時にはダイモンは変化可能で、人間の気分によってくるくる変わりますが、大人になると固定化されます。
その謎が、物語に大きく関わってきます。

作者のプルマンさんは、「サリー・ロックハートの冒険」で、なんとなく作風というか癖みたいなのをわかっていたので、ファンタジーと言えど気を抜いてはいけないと覚悟を決めて……

……ああ、やっぱり。
というのが最初の印象。
ストーリーはほぼ映画のままにすすみますが、根底に流れる硬質なテーマを除いた映画に共感が生まれなかったのも、当然。
なによりも、ライラのキャラクターを描ききらないと、この物語は先に進めていけないのです。

つか、やっぱりプルマンさんの描く女性は強い!
びっくりするほど自立しているので、宮崎アニメのようないい子ちゃんの無垢な少女を期待して読み始めた人を、最初で打ち砕きます。
なにせ、使用人をバカにしてジプシャンの船を盗み子どもたちで徒党をくんで抗争に明け暮れるようなお転婆……というより悪ガキなのだから。

でも、無垢なんですよね。
大人の規範には絶対にくみしない強烈な自我を持っているという意味で。
その無垢な欲求が世界を動かすまでにまわっていく様を、真理計(アレシオメーター)と共に見届ける役目を負って、本を読み進めている気になりました。

ジプシャンたちとの旅や、イオレク・バーニソン(シロクマにこの名前、素晴らしすぎる!)の戦い、最後の対面まで、ありがちなようでいて全くオリジナルなドラマにハラハラドキドキ、そして苦い結末まで、引っ張っていってくれたのは、ライラです。

……それにしても、ところどころ、「ダイモンのいない子」のさびしさが語られると、おとなのわたしでも胸が痛む……これを読む子どもは、ダイモンのいない子なのだから、どんなに自分の「不完全さ」を思うだろうと。

子どもは不完全なもの、大人は知っていても、子ども自身にはわからない時代を懸命に生きているのに、ダイモンがいないことで余計際立ってしまいます。
ひとりぼっちなのだと。
不運にも思春期前にこの本に巡り会ってしまった少年少女が、気の毒で……この本のレビューなどでも見られるように、「自分のダイモンならどんな動物か」を想像することになるし、そして今、「魂の相棒」のいない孤独を味わうわけで。

かくいうわたしも、自分のダイモンがいてくれたらなあとどこかで思ってしまったわけで。
……この場合、きっと動物の毛アレルギーは出ないだろうし!<アホ

余談ですが、最近「ケモナー」という言葉を知りました。
なんじゃ? と思ったら、「獣(ケモノ)好きな人」ってことらしい……映画でも小説でも、動物が主人公とか重要キャラとかのタイプが大好きな人々らしい……昔から「長靴をはいた猫」とか「名犬ラッシー」とかあったけど、最近ではゴジラとかの怪獣映画まで入るの? なんかよーわからんですが、ひとつわかることがあります。

この小説、ケモナー向けですねっ。




続きを借りてこようと思います。
また別世界のようなので、楽しみにしています。






日記


ロビン・ウィリアムズさんが亡くなりましたね。
個人的に追っていたわけではありませんが、楽しい作品ばかり見せてもらった気がします。
トニー・スコット監督の時にも思いましたが、死ぬ必要のない人が死ぬと、自殺というのはやっぱり病気なんだと思います。
特効薬はないのでしょうか。
残されてしまった人々に、はやく安らぎがきますように。


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小説「ケイン・クロニクル 2 3」読了。





1巻の感想で「リオーダンさんらしくない」と書きましたが、さもあらん、なんと、これって元々一冊で出た本を三冊(無理矢理)分割して1から3巻までにしたんですね。
そりゃ、ぶつ切り感ありありだわ。
パーシー・ジャクソン・シリーズの1巻を三分の一読んだだけでおさまりがつくはずないじゃんね。

最初、そんなに面白くなかったから、先に「黄金の羅針盤」読み始めて……それも面白いんですが、続きが気になったのでこっちを先に読んでみると……一気に読みました。(ま、昨日の日記でおわかりのように、電車という集中しやすい環境もありましたが)

もう、最初のフリだけで1巻が終わったんだなあと。
2巻からはどんどんストーリーが転がって、あれよあれよと世界中を駆け回る……やっぱりちょっとオリンポス・シリーズのパターンというか、「後何日で○○しないと世界が滅びる」って話なんですが、まあ、そこのところは……。

神と人間の関わりも色々で、パーシーの場合神と人のハーフの子ども、という設定ですが、今回は違います……ネタバレなんで、ちょっと黙っておきますが、本当に中盤過ぎてからわかって、なるほど! って納得。

「川の東側に住む」エジプト人のジンクスと、「マンハッタンには別の神がいる」というひと言に、パーシー・ファンのわたしなんかニヤニヤしてしまうんですが、どうやらニアミス!みたいな短編があるようですねえ。何処かから出版されないでしょうか。

魔法のアイテムも実際にある道具を上手いこと料理してあって、でも時々「ドラえもんのポケットかよ!」と突っ込みたくなるシーンもあって、サービス満点の第一話(三冊あるけど)でした。

続きは「炎の魔術師」という副題でまた三冊分割になるようですが、まだ二冊しか出ていません。
……全部揃うまで待つかなあ。
図書館にもないし。

さて、いよいよ「黄金の羅針盤」に。最初だけたけど、これまた骨太で面白い!




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小説「ケイン・クロニクル 1 灼熱のピラミッド」



表紙がマンガ絵、口絵にもカラーでハイライト・シーンとキャラクター紹介があり、これは。。。もろにジュブナイル、というよりラノベ? かと覚悟して読みましたが、作者独特の神話で既存の歴史までもごったに構成していく巧みさはそのままで……実は、読者層がよくわかりませんでした。

語り手は少年少女の兄妹、気軽なおしゃべり口調でレコーダーに吹き込まれていますが、なぜこの録音をしようと思ったのか、最後まで不明。
リオーダンさんにしては、手落ちなんじゃ? と思うような「説明不足」が頻繁に……それとも、そのあたりは放っておいても読書スピード重視ということなんでしょうか。
子どもが選ぶベスト本に選ばれたみたいですしね、本書。
確かにあっという間に読めますが、主人公の兄妹の魅力がイマイチで、せっかく口絵で紹介していた脇キャラも途中で退場、その後はわからないので、微妙なんですよねえ。
それから「誰が敵か」も、実は不明。
最後にオリンポス・シリーズみたいに「訓練所」みたいなところにたどり着くんだけど、どうもあんまし友好的じゃないし。
思い入れしようがないのが、残念。
まあ続き物なので、中途半端はしょうがないのかな。

でも、オリンポス・シリーズと比べるとやっぱり……低年齢向けなのかなあ。
語り手が交代するメリットもあまりないし。

というわけで乗り切れないままですが、とりあえず続きを読んでから……でも今度は「黄金の羅針盤」にしようかなあと、考え中。



日記


8月になっちゃいましたねえ。
連日暑いです。暑いと言うほど炎天下にはでてないし、終日会社で事務仕事なんで、夕方外に出るとまるでプールから上がった時のようなゆでだこ状態……体に悪いとは思うけど、冷たいものが欲しいこの頃。



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小説「オリンポスの神々と7人の英雄〈3〉アテナの印」



読み終わっちゃった〜〜! もったいないとおもいつつもずんずん読んで、終わっちゃいました。……まあ、「次回に続く」ってことなんですけど。あと二冊あるみたいだしね。
そしてこのまま、宙ぶらりんで数ヶ月過ごさなければならないと……これはもう、速やかに忘れ去るしかないかも。
でも、先が気になる〜〜! 本国ではもう全巻でてるのかな?

さて、今回の感想。

や〜〜〜、ある意味色々予想通りというか、予想を越えて面白い状況に……今回章ごとの視点を、アナベス、パイパー、リオ、パーシーの四人でまわしています。
その辺も上手いのは、ハーフ7人全員視点にするとごちゃごちゃしてわかりにくくなり、読者の共感も得にくくなるのまで計算済みなことで、読者が共感しやすいキャラをちゃんと選んでいることでもあります。

そういえば、アナベス視点って今回はじめてですよね。
ある意味わかりやすいキャラではあるんですが、完全に心のうちをさらした独白に……

ンまあ、パーシーにメロメロ(死語)じゃん!

とニヤニヤ。
前シリーズで終始ツンデレだったのに、今回は完全にデレデレ状態、アナベス視点のパーシーったら、カッコかわいくて最高っすね!
川からポーカーフェイスであがってきたところなんか、ビジュアルが浮かんで大ウケ。

そうそう、ビジュアルといえば、今回パイパー(流石アフロディーテの娘、男の子を検分する腕は確かだったり)が、パーシーのビジュアルを表現してくれてます。噂で「パーシー・ジャクソンはすごい」ということを聞いていたけど、

実際あってみたら……たいしたことなかった。



ってもう……大爆笑っすよ! 恋愛補正かかっているとはいえ、出来杉ジェイソンに惚れる女子(この場合マジで女子年齢)なんて、そんなもんよねえと。
でも傍若無人なやんちゃ坊主キャラは、「好みでない」女の子からの視点が的確です。その辺もうまいなあ。

7人それぞれに事情があって、ごちゃごちゃしそうなのにすごくどの子の心情もしっくりきて、ストーリーも複雑にからみあっていながらあらかじめ出ていた予言にぴったりそって、最後の「続きはしばし待て!」まで怒濤の展開で、もう、めっちゃ楽しみました!

勢いついて、2巻かえしに図書館に行って、リオーダンさんの別作品「ケイン・クロニクル」を借りてきました。
表紙がマンガです。
ま、読んでみます。

あと、サリー・ロックハートシリーズのプルマンさんの人気シリーズ「ライラの冒険」を探したけど見つからず……検索したら、児童書コーナーでなく一般図書コーナーにありました。
……たしかに、子ども向けって感じじゃなく、厚い。とりあえず一巻の「黄金の羅針盤」を借りたので読んでみようかと思っています。






さてさて、カープは一進一退ですが、なんとか夏場を踏ん張って欲しいもの。


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小説「オリンポスの神々と7人の英雄〈2〉海神の息子」



や~、前作までの主人公パーシー・ジャクソンが出ないまま1巻が終わった時にはどうしようかと思いましたよ!
でも今回はパーシーメイン! 他の二人もいるけど、やっぱりメイン!
やっぱパーシーはいいわあ。なんつーか、ユーモアのセンスがイマイチなところとか、色んなところから親戚出てきてクラクラしているところとか、常に愚痴りながらかかえている神様を平気で川に叩き込むところとか……あ、 全部褒め言葉ですからねっ。

次回、このやんちゃ坊主があの出来杉ジェイソンとリーダー争いをするかと思うともう今からワクワクするんですけど!<ほぼ巷の噂好きオバサン状態
ああ、返す返すも3巻を借りてこなかったのが痛恨のミス……。

さて。
落ち着いてレビューをすると、今回もよく練られたストーリーで、三人の英雄の過去と出生が複雑に絡み合い、死神不在で死なない怪物(とハーフ)が死闘を繰り広げる……最初から最後まで緻密でしかも楽しくて、これからの不安もはらみつつ、子どもたちが成長していく……いやもうホント、面白かったっす!
なんか、前シリーズからずっと、一巻ごとに尻上がりに面白くなってくるという、稀に見るシリーズではないでしょうか?

今回の新キャラ、フランクとヘイゼルもいいですねえ。
フランクは中国系、ヘイゼルはラテンかな?アフリカかな?「浅黒い」とありますが、出自はちょっとわからないかなあ。
でも二人ともいい子で大好き、これに次回はリオが絡む? いやいやいや……<やっぱり井戸端ババア状態

そして今回大受けしたのは、アマゾン族でしょう!
本を読んでいて、声を出して笑うってあんまりないけど、これは大爆笑!
家で良かった……バス通勤の間だと恥ずかしいことに。
いや~~~いいわ、この感覚。
これぞジュブナイル、楽しかった!






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小説「オリンポスの神々と7人の英雄〈1〉消えた英雄」



パーシー・ジャクソン・シリーズの続編……でも、この一巻にパーシーの姿はありません。
いきなり行方不明だって。
だから題名に「パーシー・ジャクソンと」ってつかないんですね。

で、その辺りの作りが上手いなあと感じます。
以前のシリーズは、パーシーの一人称で、パーシーが12歳から一巻ごとに成長していくのを追っていく楽しみと、読んでいた子どもたちも、年々成長していったのだろうと感じさせるものがありました。

そしてパーシーも16歳になりました。
そりゃもう、思春期突入ですよ。
イノセントな少年期が終わりかけてます。
……色気づいてきちゃうしね。
で、その時期から始まるこのシリーズになると、なんと章ごとに「語り手」が移動するのです!

以前のシリーズの章題は「パーシー○○する」ってパターンだったのが、この本では「ジェイソン」「パイパー」「リオ」という題が続き、主人公三人のそれぞれの視点からストーリーをすすめていきます。
おかげで、以前はパーシーの視点からしか物事が見えず、周りの人々の心の動きまでは表現できなかった微妙な「ゆれ」と「すれ違い」を鮮明に浮き出すことができて、同じ冒険小説でも一段、高度になったと感じます。
それは、

パーシーのシリーズを読んで成長した子どもたちの読書能力の成長にあわせて小説形態も進化した

ってことなんでしょう。
少年期の、パーシーのように自分を「落ちこぼれだ」と自虐している子どもの心を解放する物語が前シリーズだったとしたら、この新しいシリーズは自分と人(あるいは社会)との関わりを探り出す思春期のシリーズなのかも。
だから、ストーリーもよりダークに、成功もある意味ビターチョコのようにほろ苦い……か~~っ!! 上手いですねえ、リオーダンさん!
いやあ、わたし自身も下手ながら物語を組み立てる作業をしてきたもんで、その辺りの作り込みが絶妙なのがわかります。
ホント巧い。

今回のキャラもギリシャ神話やローマ神話を巧みに使って、このストーリーと神話が複雑に絡まるようにできているみたい……みたい、と書くしかないのは、あんまり神話にくわしくないもんで。

てか、おぼえきれね~よっ。

なので、所々重要そうな英雄や神様の名前が出てきたら、その都度Wikipediaで調べながら読んでいました。
……読んでも覚えきれない……神様と人間どころか、馬とか風とかも親戚関係なんて、心が受け入れらんない!
でもそうやって予備知識を入れながら読んでも面白い、キチンとエンタメしていてすばらしい一品でした。


さて、キャラの話。
そういえば前シリーズでは視点がパーシーからだったので、パーシー自身の容姿がいまいちわからなかったのですが……この本でも「緑の目の少年」くらいの表現しかされてませんでした。このままだと映画のキャラのイメージが固定化されそう。

今回の主人公(?)ジェイソンですが……記憶喪失なんで、ちょっとわかりにくいですが、執拗に周りから「ハンサム」と言われる、リーダーシップもバッチリな金髪少年……ちょっとキャラ的に面白みはないかなあ。
「彼にはドレスアップはいらない」みたいな表現あった時には、さすがにこそばかった。。。
今回のヒロインパイパーは、等身大の女の子、という感じででてきましたが、これもあまりに美少女で「少女の夢の自画像」設定なので、なんか「ハンガー・ゲーム」と同じニオイを感じでしまいます(わたしがひねくれているだけかも)。
そらもちろん、機械いじり得意なリオが可愛くて良いですよねえ。
「自分に冷たい美少女が好み」ってのも、ウケるし。
どこか自虐的なモノローグは、パーシーを思い起こさせてくれます。
これからが楽しみ。

……で、結局パーシー!! 大丈夫かいな~~~。お母さんは心配だよう。


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小説「リプレイ」



最近ハマった映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」みたいなタイムループものとしてHelvaさんがお勧めだったので、古本で買いまして土曜の小旅行の車中ずっと読んでいました。
iPadで小説を読んでいて普通の本と違って戸惑うのは、「今自分の読んでいる物語がどのくらいの位置にいるか」がわからないこと。
本だと、厚みで大体わかるんですけどね。

物語が起承転結の「起」なのか「承」なのか「転」で盛り上がり部分なのか……真ん中をタップして、本の中のどの部分にいるか、思わず確かめてしまいます。
この小説では前半、かなり頻繁にしました。

一体、このお話はどこに向かうのか?

が読み取れなくて。
43歳の主人公が死に、次の瞬間18歳の時代にもどる。25年分の記憶を全部持って。それから……?
Helvaさんが紹介してくださったように、ある意味「のんびりした」話なのですが、本当に丁寧で……というのもリプレイのスパンがかなり長いので、繰り返しというより、本当に一回一回ジェフといっしょに人生を生きているようで、所々意識が飛ぶ……それは普通に生きている中であまりの日常風景にとけ込んでいるとか、緩やかな高速道路で車を運転している時にフッと気がつくと思っていたより遠くまできてしまっている感じ……この話、面白くなるのかなあ、とテンポの速い物語に慣れきったわたし(キングとかパーシー・ジャクソンに慣れすぎてた)には、ちょっとキツかったです。

でもね、最後には納得するわけです。
彼がエンディングにたどり着くのに必要なことは、その「退屈な記述」の中にあったと。
だからこその長さ、だからこそのあの「現象」なわけで。
途中から××××なってるって出た時にどういうことかと思いましたが、そうきたか〜と。
最後のあたりでは「やり直す」じゃなくて「無くなる」ことが重要で、しかも救いだったりしましたね。
う〜〜ん、緻密だ!

その中でジェフやパメラがたどり着く境地は、流して読んだのであんまり理解できてないと思う(ヤレヤレ)けど、強制的にそんな状態になれば、人間って色々考えちゃいますよね。
事故で生き残った人とか宇宙飛行士とか、特異な経験をした人が、決して前の生活に戻れないように、経験が人を変化させて、どこか哲学的な境地にたどり着く……。

だってね、必死に築き上げたものが、一瞬で消えるんだもんねえ、むなしすぎますわ。
それでも前向きになるパメラと、厭世的になるジェフは良いコンビだけど、人間って出会う時期で色々なんだと、ちゃあんと見せてくれるとこ、本当に上手い。
ケン・グリムウッドという作家さんは初めて知りましたが、凄いですねえ。
そして、著作リストを見て「ディープ・ブルー」という「スター・シー」みたいな話があったのでちょっと笑いました。そっかパメラとジェフは自画像のようなものかも、ね。

個人的に、一番気になったのはあの殺人鬼なんですが……あのあとどうなったかわからないのが怖い……つーか、キングなら絶対あの部分でかなりのページを割くよなあ。
キングと言えば、この間読んだ本「11/22/63」で、やっぱり60年代にトリップし、ケネディ大統領を救おうとする話で、時代が被りますねえ。
キングは、この小説にインスパイアされたのかも?
とりあえず、本人は「大学生の時に思いついて書きかけた」と書いてはいるんですけどね……まあ、設定と言えばありがちですが、この話ではケネディのエピソードはあっという間に終わるんで、単なる「時代の彩り」くらいの扱いですが。

……オチが同じだったりしてね(ネタバレ風味)。

まあそんなことは抜きにして、同じ年代設定で「タイムスリップ」でこんなに違う話が読めて、すごく得した気分です。
そうそう、80年代の現代人が見る60年代とミレニアムを越えた現代人が見る60年代の違いも鮮明で、面白かったですよ。
Helvaさんに感謝です!

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小説「All You Need Is Kill」



Kindleで読みました。
やっぱ画像データでなくテキストだと文字を自由に大きく出来て、しかも去年買ってあんまり使ってないKindle(本体)が使えて便利でした。
ただし字が大きいと、この「ライトノベル」というジャンルの場合……

一ページに対しての    余    白    の割合がすごい。

特に最初、なんだこの真っ白具合は……と焦ったぐらいでした。
最近ラノベは読んでなかったんで、余計ギャップを感じたのかも。
と言って最近読んでいるのは小学校高学年向けの児童書(パーシー・ジャクソン)なんですけどねえ。
読み進めるとそういうの気にならなくなるので、いいんですが。

で……当然映画とは違います。主人公日本人だし。
でも、ケイジという名前は、トムのキャラにも「ケージ」という英語名でのこってたりして、あの映画はかなり原作をリスペクトしているなあと感じました。
まるでデジャヴのように、映画と、それから最近のアニメのシーン(エヴァとかシュタインズ・ゲートとか)をイメージしながら見てました。
キャラは、やっぱアニメのキャラで思い浮かびます。
日本の役者は思い浮かばない……てか、人間で想像すると、出来の悪い邦画になっちゃうので、つや消しに。
これをアニメにしても面白いかもしれません。

てか、キャラは……主人公はちょっと前向きな碇シンジ、ヒロインはワイルドな綾波レイ、それに巨乳のコックとメガネッ子の天才整備士……う〜〜む、完全に萌え系シチュ。カンベンしてください。ホント、これ実写邦画にしないでください。

コミック化されているようですね、「デス・ノート」の漫画家さんで。
そうそう、先週映画館でこの映画の宣伝パンフかと思って手に取ったら、昔の雑誌の付録みたいなわら半紙の小冊子で、コミックの第一話でした。
絵がイマイチ好みではないのですが、なかなかハードそうで、モロ萌え系ではなかったので好感もちました。

……閑話休題、小説の話。
ストーリーはタイムリープもので、キチンと練ってあるし骨太に感じました。
どうしても映画のストーリーを頭において読んでしまうんですが、映画で描ききれなかった細部を描いている……それが逆に、映画が省いたことによってスピード感が生まれた……みたいな相乗効果で、

どっちも面白かった!

という読後感でした。
なんか映画の反芻をしながら小説を楽しんだ感じです。
なかなか幸せな出会いじゃなかったかな?

アニメ化希望……でもグロいシーン満載なので、TVじゃむりか。。。





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小説「11/22/63」読了。



アメリカのドラマを見るときや、小説を読むとき、思い出すエピソードがあります。
前にも書いたかもしれませんが、メジャーで活躍した松井選手のこと。
わたしは別に彼のファンではないし、プレースタイルも好きではありません。つか、「元巨人選手」ってだけで、お断りさあ!<最低のアンチ
だけど、一つだけ忘れられないのは、彼のドキュメンタリー番組で出ていた彼のファンだというアメリカの少年。
彼の母親が言います。
「この子は引っ込み思案で、おとなしすぎるんですが、松井選手が大好きなんです」
言動も控えめで、自らを律することを重んじ、チームプレイに徹する松井選手に憧れているとか。

アメリカは、「求めよさらば与えられん」が普通で、「求めぬ者には何もなくて当然」な、超合理主義社会らしいと聞きます。
それって例えば、一つだけしかないお菓子を、自分は我慢して友人にあげることは、日本では「よく譲ることができたね」と褒められても、アメリカでは「いらなかったんでしょ」と判断される?
ということは、万事控えめで欲をオモテに出さない性格の人間は、どんどん置いていかれるということになるのでしょうか。
そんな社会で、この松井ファンの少年には、既にかなりの「損なエピソード」がたまっている気がして、胸が締め付けられるようでした。
チャンスはモノにしなければ、という競争社会で、控えめな子が生き抜くのは大変そうです。

じゃあ、アメリカという国は「積極的な人だけが生き残る」だけの社会なのか?
警察がいなかったら盗みをするのが当たり前? 
手に入るものはなんでも手に入れろ?
裁判で勝ちさえすれば、罪はなかったことに?

……それを律することができるのは、もはや宗教くらいしかないのかもしれません。
その神も、今のアメリカは様々なわけですが。
無神論者という宗教の人もいますしね。


さて。前置きが長くなりましたが、この小説。

アメリカがキリスト教の国だった(今も?)55年から63年までが主な舞台、人々はそれと知らず平和に暮らしています。
田舎道を歩く人には車が停まり、気軽にヒッチハイクさせてくれる。
見知らぬ人にもすれちがいざま笑顔をかえす。
納屋や地下室に鍵をかける人は稀。
それどころか勝手口まで鍵なしの家庭も多い。

でも。

学校の生徒はみんな白人。
バーも、トイレさえ黒人と白人は別。
どこでもタバコを吸い放題(これはタバコ好きには天国かも)。
家庭内暴力も日常茶飯事。
救出プログラムなどない。
生まれた時点で、人生の大部分が決まってしまう社会。

その中で現代人(2011年時点で30代)の主人公が、なんの為に行動するか……

自分が救える可能性のある人を救いたい

という、わたしのイメージするアメリカ人からはちょっと離れた、なんという「無辜の人」であることか。
どうにも現実感がなくて、最初の辺り、正直読むスピードは遅かったです。
キングと言えば、「襟首をつかまれて『読め』と強制される」ような、強制的に読まされていると感じるほどの「ヒキ」、これが今回全く感じられなかったので、思ったのは……これは、

テレビドラマの原作を狙ってる?

ってことで……「アンダー・ザ・ドーム」がどうみても連ドラ向けではないのにあんなに変に伸ばされているのをみて、もっとスパンの長い物語なら、連ドラにしても面白いのではないか、と考えた……みたいな、うがった見方をしてしまうほど、なんつーか、その昔の「逃亡者」風味。
と思っていたら、本当に後半、
「まるでTVの『逃亡者』みたいだな」
みたいなセリフが出てきて笑ったわけですが、そのくらい間延びした導入でした。

大体タイムスリップのネタ自体が古いと言うか単純と言うかわたしが中坊の頃ノートの端っこに書いた青臭いSFと同じニオイがするもので……SFファンから失笑をかいそうで、余計にそう思ったのかもしれません。

とにかく主人公の人となりがよくわからなくて。
教師で、妻がアルコール依存症になった挙句にリハビリ施設で出会った男と家を出て、教師として出会った「悲劇」をリセットできるなら、と過去へ向かう……そしてケネディ大統領の死が防げるならと過去で8年過ごせるほど、現代にあとくされのない人って、そんなにいるでしょうか。
たとえ旅から戻ったら、たった二分しかたっていなくても、自分自身は8歳も年を取るんです。
子どもはいなくても、親や友人と8年会わないで平気なんて、あるでしょうか。

わかってくるのは、長い、なが〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い前巻が終わる頃、「教師」という職業が「天性」だと納得する頃でした。

ああ、教師だからなんだ。

思い返すと最初から、その辺りは示唆してあったのに、わたしが読み取れてなかったのかな。
思えば、教師という職業は、アメリカ社会では「成功」とは言えないでしょう。
なんたって給料が安い(らしい。キングは小説家になる前は教師で、それだけでは食っていけず、トレーラーぐらしでバイトしていたとか)。
すべてを「金銭の成功」ではかってしまうアメリカ社会では、一発勝負の職業ではないですよね。
でも、重要。
教師が子どもを導くのだから。
子どもはすべての大人の過去だから。

過去を変えることは、教師のしごと

なんですね。
本当に8年間、じっくり主人公ジェイク=ジョージと過ごしたようでした。
途中ジェイク<ジョージになったりしましたが、彼は過去を楽しみながらも染まらず、ずっと無辜の人のままでした。

唯一つ、彼女のことを除いては。

最後の旅が哀しすぎて、ちょっとメロドラマ的になっちゃいましたが、人が生きるってそういうことなんだよなあと。
誰とも関わらず生きていくなんて、できない。
元々人と関わることが大好きな「教師」なのだから。

そういう点で、アルは間違いない人材を選んだのでしょう。
そして、円環が閉じるように、読書という旅が終わりました。


ダンスは人生だ。





……わたしは踊れないんですけどね!




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小説「ドウエル教授の首」





レビューなどを見ると同じ人もたくさんいるようで、子どもの頃(中学生だったかな?)学校の図書館で「児童書」の本書を読み、強烈な印象を持っていた本の一つです。

これが原作で、きっちり大人向け……のはずですが、やはり主人公?(ローラン)の冒険小説としてもよくできていて、展開はわかっていてもドキドキします。
病気じゃないのに精神病院に入れられる怖さを、子ども心に叩き込まれたなあ……なんだかんだで気味の悪い話が好きな子ども(今も?)だったもんで、このお話はストライクでした。

何より「首だけで生きている」って話のオリジナリティは素晴らしいですよね。
つうか、今考えると、出来そうな気もします。
まあ、人間の精神が持たないでしょうけどねえ。
正気じゃいられないでしょ、やっぱ。

でも、作者のベリャーエフ自身が病気で首から下を動かせない時期があったことが、この本の執筆につながったらしいので、実は物理的に体はあっても、ない状態で過ごさなくてはいけない患者さんは多いわけで(ホーキング博士とかね)、会話もまぶたの動きでキーを打つとかいう話も聞きますね。

実はビジュアルは鮮烈でも、これって「ありえる話」じゃないでしょうか。

圧巻はやはり「首のすげ替え」ですが、別の体をつけるという発想は、まるで義足をつけるように……でも体との年齢差で首が活性化するとか、細かい描写が先鋭的です。
しかし、ブリケはやっぱりかわいそうでしたねえ。
昔読んだとき、彼女には同情したものですが、今回更に……。
つか、やっぱ最後……彼女の運命がわからないんですが……つうか、悪役の最後もわけわからんというか、え、当時のソ連ってそういう? みたいな、よく考えるとそっちのが怖かったりなんかして。

だって、あの精神科医……なくなってないってこと?

解決したと思っていた事件が、実は政治的には全然終わってなくて、社会主義ってやっぱコワ〜〜イ……エンディングでした。






オマケ。ドウエル教授ごっこ。(←やっぱりサドだろおまえ)




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本「ユゴーの不思議な発明」



映画「ヒューゴの不思議な発明」の原作本ですが、題を「小説」と打ってから、なんか違うなと。
かといって「絵本」でもないし、「ビジュアル」でも「コミック」でもない、不思議な本です。
長い文章があったかと思えば、鉛筆だけで描かれたような白黒の美しい絵が何ページもダイナミックに続き、ふと、ひと言だけ放り出したように、詩的な一文があり、また文字でいっぱいのページになる……その緩急が心地よくて、最後までスピード感あって読み込みました。

ユゴーの気持ちが痛いほどわかって、胸が痛かったです。
原作ではいいキャラだったエティエンヌが映画には出てないんですねえ。
映画の取捨選択にも気づいて、その部分も楽しめました。



ただ個人的に残念だったのは、例によってiPadで読んだんですが、



見開きが美しい本なのに、ズレてしまっていたこと……あかん、こんなこっちゃ。
小説でもそうなんですが、なぜかスキャナーのオモテとウラの設定が違うらしく、微妙に色合いが違ってたり、スキャンの範囲が違ってたりします。
小説なら気にならないんですが、さすがに絵が重要なこういう本では……う〜〜ん、これはもう一度PDFを一ページごとに再編集する必要がありますねえ。




更新記録
お人形ブログ更新しました。
買ったブーツとミッキーマウスなドクター?

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小説「日本沈没」読了。





もう二年近く前上巻を本屋さんで買い、下巻を昨年末にKindleでデジタル購入しました。
以前、



↑このコミック版を長男が購入していたので読み、やっぱり原作を読んでみたいと思ったわけで……コミックはあの東日本大震災の前に書かれたもので、小松左京の原作のコミック化というよりは、



↑の映画のコミック版の体をなしています。
しかし、主人公やヒロインなどの名前が同じなだけで、決してあの平板で退屈で中途半端な……沈没しない日本沈没なんてっ!……駄作映画のコミック化ではなく、かなり細部(沈没の構造や社会現象の予測)をつめてある、重厚なコミックでした。全13巻(?)にもなる大河小説のような作品でした。
ちょうど震災間もなくに読んだせいもあり、ちょっと精神的に来るものもありまして、レビューはしなかったんですが……どうしても原作を読んでみたくなりました。

……で、年月経過。。。

すでにコミック版も記憶の彼方です。
そういう意味ではまっさらな気持ちで読むことが出来たかも。
そして改めて、小松左京という作家のすごさがわかります。
なんという文章力。
高度成長期の時代性と現代にも通じる普遍性をあわせもって、しかも「今の日本」を読むものに考えさせるパワーは強烈です。

この間から二冊続けて日本の小説に挫折してまして……もう、退屈で読んでいられないんですよ……なんでこんなわかりきったどうでもいいことをくどくど書けるんだろうなあ、日本ってこういうの多いよね、小説でも映画でもドラマでも……もう翻訳文しか読めなくなってるのかなあ……とほとんど日本語アレルギーかもと思う状態だったんですが、そんなことはない、こんなに面白い文章、濃密な表現、それでいて文節一つで多くの事柄を語る力が、日本語にはあるんですよね。

以前はSFにそういう文学表現的なものを感じたことはなかったんですが、こんなにこなれた文章だったとは、中学生の頃のわたしは恵まれていたわけですね。

そんなわけでサクサクと、最後まで楽しみました。
「楽しんだ」なんて、不謹慎?
でも読みながら考えていたんですよ。
ああ、これがあったから、あの震災の時も、被災者がパニックにならなかったのかなあと。
それは作中で、いよいよ日本沈没が世間の白日の下にさらされようかとする頃、田所博士がTVのワイドショーで大立ち回りを演じ、「日本が沈没する可能性」を大衆の心の中に植え付けて、どこかで「気持ちの用意」をさせていたあのエピソードのようです。

この小説が初めて世に出た時、映画やドラマで大ブームが起きたとき、日本人みんなが考えました。

どうする? 本当に日本がなくなったらさあ。

それは一種のシミュレーション・ゲームでしたが、一応それなりにみんな考えました。
ここからだと高いところってどこかなあ。
渡るとしたら、韓国側かな。
どこに行くににしても、英語は必要だよね。
……当時わたしはまだ子どもだったから、助かる方法を考えましたが、ある年齢をいったひとは「このまま日本で死のう」とも思ったはずです。
日本中の人が、一度はその「可能性」を考えたはずです。

そういうとこ、日本人は悲観主義なのかもしれません。
いつか、悪いことは起きる。
それは自然のことだから、仕方ないのだと。
西洋的な「自然を屈服させる」開拓精神とは全く違う、「自然を受け入れる」国民性が発揮されるのかもしれません。
それがひいては、災害にあってもパニックにならず、状況を受け入れられることにもつながっていくのかも。

「日本が沈む」と書いたら、右翼的な反発がありそうですが、「日本列島が沈没する」となると、案外あっさり受け入れましたね、日本人。
どこか厭世的で、ちょっと仏教的な、諸行無常を知っている日本人だからこそ、受け入れられたのかも。

で、いよいよ沈没するその過程が……意外とリアルというか、東日本大震災の時東北から東京にかけて地盤がどのくらい動いたかという矢印が引いてあった画像を覚えていますかね? あれを彷彿とさせる動きかたで……当時の映画やドラマでそんな表現あったかなあ? なんかぶくぶくそのまま沈んでいってたような? まあ覚えていないんですが、「日本列島が折れ曲がりつつ太平洋側に引っ張られて飲み込まれる」という……文章で読んでいるだけでちょっと動悸がするようなスペクタクルな沈みかたでした。
それこそ地質学的なことは今とは全然違うのかもしれませんが、わたしにはもう圧倒的な迫力がありました。

国土を失った日本人のアイデンティティがどこにあるのか、作者はそれこそを書き上げたかったのか、第二部も(共著ですが)ありますが、あまり政治的なことに感心がないのと、人間ドラマが薄い(これは褒め言葉!)このエンディングが最適だと思うので、多分、読まないと思います。

いや、ホント面白い小松左京……他のも読みかえそうかな?




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Tag : 小説 SF
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本「フラッシュフォワード」



思ったより早めに読めました。
ええ、昨日の後ではTVも観たくなかったしね!(自虐)
……まあそんなわけでw、読了しました。

そもそもなんで読みたいと思ったのか自分でも不明なのですが、時間SFでシチュエーションが面白そうで、古本をAmazonで買って読みました。
はっきり言って、科学的なあれこれはまったくわかってないと思いますがw、ドラマ的には大変面白かったです。

人間、未来を見てしまうと、どうなるんでしょうね。
わたし……20年たつと前期高齢者で、もう少しで後期高齢者だしw
病気で苦しんでたら嫌だなあ。
子どもたちの行く末も気になるし、確かに見たくない……でももう一度見られるなら、見てみたくなる……人間の欲望には果てしがないですねえ。

前半は顛末記で、中間にはそれぞれの受け取りかた(まるで病気が発覚したときのような死の受容プロセス「否認」「怒り」「取引」「抑うつ」「受容」)が交錯して、世界中を駆け巡ります。

……ま、その時点で世界が変わるのは当たり前、って感じなんですけどね。

世界的なうねりを描きつつ、主人公的キャラたちの心の動きも丁寧に置いながら、短いエピソードを重ねてどんどんお話を引っ張っていく力のあるストーリーでした。
ハードSFというと、ネタが主でストーリーやキャラクターはなおざりが当たり前だった80年代とは違うんですねえ。
最近ハヤカワの青い背表紙読んだことがなかったので、読みやすさにビックリしてしまいました。

まあ、後半が駆け足で(おかげで退屈はしませんでしたが)、時間ものの常で「オチの先取り」が伏線になっていて……ミステリーありの、アクションありの、おまいはスター・チャイルドかっ、ありのw、バタバタしているうちに終わっちゃって、スッキリとはいかないまでも、あのぶっとんだビジョンで無常観がでてて良かったかもしれません。

みんな、いってしまうんだよね。

そうだ、このぶっとび感がSFですね。
久しぶりにSF読んだかも。




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Tag : 小説
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