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oniondiary | 日記。時々映画やドラマや小説のレビュー。最近はなんとなく毎日書いてますが無駄話多し。

映画「ウルフマン」

 ……ウルトラマンみたい……なんて言ってはいけません。こっちの方が古い(原作)ゴシック・ホラー(ファンタジー?)なんですから。けどまあ、「狼男」の方が男臭くて好きだなあ、と思ってしまうのは、

「オオカミおとこ!」
「ウォーでがんす!」

 ……スミマセン、初期「怪物くん」アニメのファンだったもので。
 それでも、吸血鬼とフランケンシュタインに挟まれて、狼男って地味で田舎臭いイメージで、リメイクしても派手にはなりそうにないなあ、と思いつつ土曜の昼下がり、ちょうど時間が空いて、他に見たい映画もなかったので見ました。

 意外や、飽きませんでした。
 誰も彼も怪しい登場人物をゆっくり見せる場面と、スピード感のあるアクションとがいい具合に入れ替わりながら、最後まで一気になだれ込んだ、というとこでしょうか。
 主人公のデル・トロ、最初は役者の設定ならもうちょっとあか抜けた感じの俳優の方が良かったんじゃないかと思いましたが、狼男になったあとに魅力的に見える、というなかなか難しい色気を見事に出していましたね。さすがフェロモン男優?
 お父さん役のあの人はさすがの怪しさだし、女優さんは美しかったし、お屋敷は作り込まれていたし、丁寧に作ってある映画だなあ、という印象を持ちました。

 しかし、どうもデジャヴ? どこか亜流? なーんか、どっかで見たような映画なんだなあ。

 「狼男アメリカン」などの現代調にした狼男映画じゃなく、原作回帰で時代は19世紀に、ストーリーもベーシックになっていますが、ダートムアの荒涼とした景色を見るとなぜか頭に浮かぶのはシャーロック・ホームズの「バスカヴィル家の犬」で、ロンドンの裏町を逃げ回るシーンでは「ジキル博士とハイド氏」が浮かび……あの時代の名作の世界のモデリングの中での話のようで、世界にオリジナリティが感じられないまま、終わってしまいました。
 美しくはあるがオリジナルではない、丁寧ではあるが突出した映像表現はない……土曜に見ましたが月曜の今現在すでに印象はあやふやで、見て時間が経つほど印象が薄れて消えていきそうな、残念な映画でした。

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映画「シャッター・アイランド」

 最初に警告があります。
 曰く、ラストを見てない人に話さないで。それから、よく見てくださいと。いろんなところにヒントがありますと。

 それは映画の謎のイメージを高めることにもなりますが、正しい警告でしょう。小説でネタを知ってしまっているわたしなので未読の人の反応はわかりませんが、良い前ふりだったと思います。

 小説で納得できなかったシーンは多く削られ、シンプルに分かりやすくなっていたと思います。
 警告の「よく見て」を胸に(しかもネタ知ってて)見ていましたが、わかったのはコップと崖だけでした。小説と同じく、美しいシーンに浸って見ていたので、多くを見逃したと思います。
 ディカプリオはいい年を重ねているなあ。妻役の女優さんも美人ではないけど魅力的で、ラブシーンは美しくて悲しくて残酷で、良かったです。

 ストーリーの時代が1950年代ですが、映像がその頃、というよりその頃のヒッチコック映画の映像に似ていて(ちょうどTVで「鳥」の予告映像が流れていたのを見たので)、最初の船上のシーンなどは、後ろの海がはめ込み画像の様でした。わざとそういう作りにしたのかな。

 あと、あの人は最後まで医者には見えませんでした。
 それから、確かにあのネクタイの趣味は、最悪でしたw

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映画「第9地区」

 今日はなにもかもがチグハグな日で、朝、自治会の総会に行くとそれは一週間後だったり、昼間に「シャッター・アイランド」を観に行くと日本語吹き替え版で、字幕版は時間があわなくて断念して帰ったり、次男がなかなか帰らなくて、夜の「第9地区」を諦めていたら、ギリギリで帰ってきて「行こう行こう」というので、パジャマに着替えていたのにまた着替えてあわただしく出かけたりと、どうも予定が狂いっぱなしでした。けど、ほとんどわたしの確認不足が原因なんで、しょうがないかと。
 いかんなあ、注意が散漫になっているのかな?

 でもまあ、今日の予定の一つ「第9地区」は観れました。
 ジェリーを除く三人でいったのですが、始まってすぐ「あ、ヤヴァイw」
 ・・・・・・グロいよう。
 家族はわたし以外ホラーは苦手で、しかもグロいのも苦手なんですが、これはSFだからあんまりグロばっかりでもないだろうしいいかな、と気軽にさそってしまった。あはは。ずっとグロかったです。

 全編そう、ナショジオ・チャンネルみたいでした。映画はリポート風に始まり、そして観る者に問題提起をして終わります。所々挟まれるカウントの入った「実録映像」の間のシーンはまるで「再現ドラマ」のようで、本当はなにが起こったのか、誰もわかっていないかのようなあやふやさが、かえって現実味を増しています。

 この映画は低予算ながらピーター・ジャクソンのプロデュースでヒット、異性人の居住区に本物のスラムを使ってリアリティを追求・・・・・・という前評判を聞いて観に行ったのですが、噂に違わずスゴい映画でした。
 息もつかせず怒濤の展開をたたきつけられ、ほぼ固まった状態で最後まで見入ってしまいました。
 グロいシーンのあとはアクションになり、人間の苦悩あり、エイリアンの愛情あり、破壊と衝動あり・・・・・・やっぱ映画は脚本ですねえ。
 低予算とは気づかないほどの作り込まれた舞台設定もよかったです。

 名作です。
 けど、二度は観たくないかなw(長男は「気持ち悪いよう」と涙声でしたw)

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小説「トム・ゴードンに恋した少女」

 題名でちょっと、躊躇しませんか? 作者がスティーヴン・キングでも、どうにも面白そうな内容には見えないし、裏表紙のあらすじを読んでも「少女が森で迷う」って、どーなん、面白味があるの? って思ってたんで、何年も読まないまま置いておいたんですが、先日からわりと本を読んでいて、勢いでこれも読んじゃえと開きました。

 で、やっぱりキングはキング、一気に読ませてしまう筆力は健在というかあいかわらずというか、こんなプロットを面白く読ませられるのはキングしかいないし、キングはたとえ少女でもこと恐怖に関しては容赦がありません。

 少女が森で迷う・・・・・・この文章から一般人が想像する困難の、十倍二十倍の困難が、次から次へと襲いかかります。わたしの大嫌いな虫系の恐怖が多くて、ホント、精神的にもきつい。

 でもそこでトム・ゴードンですよ。誰? って感じですが、80年代後半の大リーグレッドソックスのリリーフエース、いわゆる守護神だったんだそうで、9歳の少女のヒーローなんです。

 プロ野球好き、そして父と同じチームを好きになっているわたしには、この少女の気持ちが痛いほどわかります。ましてやこの子の父親は離婚して遠くに住んでいるとなると、もう同情やまないところです。
 それに野球におけるリリーフエースの役割を知っているだけに、チームの危機に降り立ち、投球は力強く、それでいて佇まいは静寂に満ちているという、このトム・ゴードンという選手(ああ、カープの永川にこの本を読ませたい!)のすばらしさが文章だけで伝わってきて、野球をするプレイヤーと野球を見て楽しみ、憧れ、勇気づけられるファンの関係が、一人の平凡な少女の人生最大の危機で重要な意味を持つようになるという、極めてキングらしい、日常と非日常の境目を取っ払う、大きなストーリーのうねりを生み出す力となります。

 最後は読みながら泣いてしまいました。よくがんばったね、トリシア。

トム・ゴードンに恋した少女 (新潮文庫)


買ったきっかけ:
キングだから。文庫だから。

感想:
野球ファンで父親っ子なわたしにはストレートど真ん中でジャストミート。面白かった!

おすすめポイント:
少女の遭遇する困難は、アナタの想像よりスゴいよ!


トム・ゴードンに恋した少女 (新潮文庫)


著者:スティーヴン キング




トム・ゴードンに恋した少女 (新潮文庫)


2010/03/29 16:05

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小説「シャッター_アイランド」

 一度読み始めるとやめられない・・・・・・そういう意味では魅力的な小説でした。おかげで数日他にはほぼ何にもしなかったので。まあ、その前にキングの「トム・ゴードンに恋した少女」を読んでいたので「読み癖」もついていたのかもしれませんが。

 映画化されて、この週末公開で、予告を見るとどうもネタがすべてな小説らしく、ディカプリオがいい感じで面白そうな映画だなあと思っていましたが、あの「ミスティック・リバー」と同じ原作者だと聞いて、エンディングが不安で、原作も知らずに観たら、あれと同じく後味悪くなりそうだし、これも以前「天使と悪魔」を原作を読まずに観て、なんだか原作に興味が持てなくなっちゃって未だに読んでなかったり、やっぱり原作付きの映画はまず原作を読んでからにしたいと思っていました。

 この人の小説は初めて読んだので、この本単体でしか語れませんが・・・・・・やはり、暗い。しかも、カタルシスのある暗さではなく、最後に絶望が待っている暗さ。「ミスティック・リバー」と同じ? あれの原作は知りませんが。

 というか、ウリの「オチ」は、あれでいいの? 映画も同じ? うーむ。映画を観た人たちは納得できるでしょうか。わたしが映画館で初見だったら、やっぱり納得できなかったんじゃないかと思います。それほど精神的な描写が多く、ギミックが細かすぎで、映像で納得できるつくりができたら名作になるかもしれません。そうなったのが「ミスティック・リバー」だったのかな。わたしは納得しなかったけど。
 そしてこの小説も、わたしには納得できなかったし、導入部の描写が美しかっただけに、最後でぶちこわしにされたように感じてダメでした。訳によるのかもしれませんが、文章がきれいだったので残念です。読書している間は夢中だったので、それはそれで良い時間を過ごせましたよ。

シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)


買ったきっかけ:
映画を観るより先に読みたかった。

感想:
オチはいまいち。
でも雰囲気は最高にいい。

おすすめポイント:
わたしは全体の雰囲気で読んでいたけど、もう少し細かく読み込んだ方が、この本は楽しめるかも。


シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)


著者:デニス ルヘイン




シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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