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oniondiary | 日記。時々映画やドラマや小説のレビュー。最近はなんとなく毎日書いてますが無駄話多し。

映画「推理作家ポー 最期の5日間」

困った癖で、その気がないとびくとも動かないくせに、一旦気になり出すと色々すっとばして行動してしまう、これも悪癖の一つだとは思うんですが。

昨日、ホント、昨日は家でパンでも焼こうかと、ちっとは主婦らしいことをしてみようかと、朝には思っていたんです。

で、お休みの日は朝からちょっとネットして……マクノスケさんのブログを開くと、ポスターが目に入ってきて。

うおお、こんな映画きてたの? 知らない、こんなの近所のMOVIXではポスターも見たことない!(検索するも、やっぱりMOVIXでは上映予定もないことが判明)
え〜〜〜ぜったいわたしの好みなのに!
公式サイトで上映館を見ると、二つ隣の防府市のワーナーマイカルと、三つ隣の宇部市のシネマスクエア7、あとは広島……う〜〜ん、遠いなあ。

が、なぜかこの日は長男が家に。寝てるし(午前8時)。
今日は遊びにいかんの?
「うあ。。。今日は法事があるんじゃ?」
来週だよ、四十九日は。
「……遊びにいけばよかった。。。。。。orz」

ぐふふ。(ニヤリ)

じゃあ、映画にいかん?

防府。

「ハンガーゲーム」もいいけど、あれはホラ、近くだからいつでも見られるじゃん?

ホラホラ、面白そうだよ?(予告編の動画見せる。ホラーは嫌いだけど耽美なゴシック・ロマンは好きな方)


……てことで、アシ確保w
昼過ぎから、行ってきました。(導入部長過ぎ)


映画「推理作家ポー 最期の5日間」

なんか、伝記みたいなノリの題ですが、基本サスペンス、どっちかというとアクションよりかなあと。
原題は「THE RAVEN」なので、ポーの詩「大鴉」のことなんでしょうか。
「nevermore(二度とない)」としかしゃべらないカラスに、駄目と知りつつ問いかける……深みに自らはまっていく不毛な、しかし耽美な叙事詩。
その詩に準じるように深みにはまるポーと、なんとかポーの小説を真似た犯人を挙げたいと奔走する刑事の二つの流れを交えつつ、事件は更なる凄惨な結果へ……

て、ポーの物語は「モルグ街の殺人」と「黒猫」、ギリ「アッシャー家の崩壊」よんだかなあ、しかも数十年前に、って感じだったから、作中にそのネタが出ても、覚えてない、あるいは知らないことだらけで、もったいなかった気もします。
いま青空文庫見たら、結構あるじゃないですか、ポーの作品
読んでから行けば良かったかなあ。でも来週は忙しいし、昨日がベスト(でラスト)なタイミングだったかもしれません。


そういう意味では、深く堪能はできてないかもしれないけども、面白かったです。
ボルティモア、ってしつこく言っているのに、途中までロンドンだと思っていたという19世紀前半の風景も、ゴシックロマンにピッタリで、ホームズの時代より前の、「犯罪推理」という概念さえなかった時代に、「磁石に反応する髪の毛」に注目する刑事(ルーク・エヴァンズ)がカッコいい〜〜対する情熱的で退廃的なゆえにか純粋を求めて若い女性を愛するポー(ジョン・キューザック)には、母性本能を揺さぶられます。

推理としては穴だらけだということは、まあ置いといて、雰囲気を楽しめればいいのかな。
最初の事件でも、もともとの「モルグ街の殺人」が、犯人がアレだもんねえ。
真似たって、どうやって真似たんだろう。。。「手の大きな男」の伏線は回収されないままだったし、最後の対決も、もうちょっとやりようがあっただろうというグダグダ場面で、しかもその後アレをする体力(ネタバレ自重)はないだろう普通。

とにかく史実の、ポーの最後の言葉を利用しようとするあまり、無理矢理こじつけな終わりになってしまった気がします。

まあ、わたしは最後まで犯人が分からなかったから、楽しめたっちゃ、楽しめたのでよしとしましょう。
結構グロいシーンがあったけど、長男(ビビリのすけ)は大丈夫だったそうです。あの振り子のシーンは確かにドン引きでしたが、あれよりヒドいのが出てこなくて良かった〜〜〜〜。そういう意味でも、非常にバランスの取れたサスペンス具合だったと思います。

大衆ウケは、しそうにないけどw

わたしは大満足。
マクノスケさんに感謝。(でもキューザックが目立ってなかったってw)
つれてってくれた長男に感謝。
帰りが遅くなったので、夕食作らなくても怒らなかったジェリーに感謝w


小ネタ。
慣れない映画館で、思わず頼んだペプシNEXのLサイズが巨大過ぎてトイレを我慢できず、エンドロールを最後まで見れませんでした。
でもあのエンドロールのCG、全然あってなかった……「ドラゴン・タトゥーの女」のオープニングと同じ会社? スタイリッシュだけどあまりに現代過ぎて……余韻がぶちこわし。

ブログのためにポーのWikipedia読んでたら、この人の死後の扱いがひど過ぎる……グリズウォールドって、映画に出てきたっけ?
そして、映画みたいにドラマティックじゃなく、選挙(映画の中でもあるって言ってました)の不正のために泥酔させられたとしたら……怖過ぎる。
あの頃……本当に暗黒の時代だったかもしれません。



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Category : movie
Posted by onion on  | 2 comments  0 trackback

2 Comments

マクノスケ says..."ちょっと大袈裟だったかも(笑)"
いや~ちょっと大袈裟に書いちゃいましたかねえ…。(反省)
犯人に繫がる事を書いちゃいそうだったので自重してあのような感想に逃げましたが
onionさんが見たのならもう大丈夫!(´∀`)

って、私も見ながら…ボルティモアって…ポーってアメリカ人だったんだ~あと。(笑)
私もイギリスのイメージがありました。
でもって、途中、閉じ込められた彼女が逃げようとすると脇から犯人が出てくるシーンに
マジで椅子から飛び上がってしまいました。いつもはそういうのは大丈夫なんですが、
すっかり油断してました。

最後もねえ。あの毒薬って効くまでに時間が掛かるんだなあ~と思いながら見ていたんですよ。
それ+「彼女へ愛」のなせる技か?…なんて事も思ったんですが、
それにしても効くまで時間掛かりましたねえ。

エンドロール冒頭も私も「ドラゴンタトゥーの女」を連想していたんですが
作ったのは同じ会社なんですかねえ。って、そういう作品じゃなかったのになんで急に?
本当は頭からこんな風に作りたかったんだけど、会社に却下されちゃって
最後だけは…とあんな風にしたとか?って、やっぱりそうじゃないだろう!って感じですよね。

で、グリズウォールドはポーと議論を交わしていたという評論家、巨大振り子斧で殺された
あの人なんですよ~現実の世界でポーの名を貶めた彼が映画では凄惨な死を遂げる…。
私もパンフを見てこの経緯を知って、成る程、そういう事だったのか~!
とニヤリとしてしまいました。
2012.10.15 14:03 | URL | #GWMyNl/. [edit]
onion says..."Re: ちょっと大袈裟だったかも(笑)"
>マクノスケさん
> いや~ちょっと大袈裟に書いちゃいましたかねえ…。(反省)

いやあ、ちょっとわたしもあっちでもこっちでもイジリすぎました、すみません〜〜w

> でもって、途中、閉じ込められた彼女が逃げようとすると脇から犯人が出てくるシーンに

たしかにあのシーンはビックリした……しかもその前にまるでポーの部屋みたいだったので、彼女が彼が犯人だと誤解するかも、と思ったら、そんなことなかったですねえ。そのへんも回収が上手くいってないというか、思い返すと色々詰めが不足していると思いつつ、やっぱり好きです。

> エンドロール冒頭・・・(中略)・・・ 作ったのは同じ会社なんですかねえ。って、そういう作品じゃなかったのになんで急に?

たしかに、スタイリッシュにすればいいってもんじゃないですよねえ。

> で、グリズウォールドはポーと議論を交わしていたという評論家、巨大振り子斧で殺された
> あの人なんですよ~現実の世界でポーの名を貶めた彼が映画では凄惨な死を遂げる…。

おお〜〜〜〜!!!
あの男が……そうか〜あの残酷シーンは、ポーファンが快哉を叫ぶシーンでもあったんですね!
そう考えると、物語世界ではあのあとポーが受難をうけることもなく、いい最期だったと言えるのかもしれません。
そこだけ犯人、ぐっじょぶ。
疑問氷塊しました、ありがとうございました!

2012.10.16 05:43 | URL | #- [edit]

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