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oniondiary | 日記。時々映画やドラマや小説のレビュー。最近はなんとなく毎日書いてますが無駄話多し。

ノヴェライズ「パシフィック・リム」



デジタル版も出ているのに、なぜか紙媒体で買ってしまった本です。
そんなわけでスタトレより後に読むことになったんですが……小説として、こっちの方が断然完成度が高いと感じました。

ノヴェライズを買う客というのは、映画のおさらいをしたいという人が主なんでしょうが、実際、映像作品と文字媒体作品では、アプローチが全然違うのは当たり前で、映画のシーンをそのままなぞったノヴェライズが面白くなるわけないんですが、これはかなり違います。
冒頭から出てくるトップ・シークレットと思われる書類のデータや、報道記録からネットの記録までの細かい描写。
色んな視点から語られるこの一連の「災厄」の一部始終のなかで、ローリーとマコを中心とするシャッター・ドームの人々が踏ん張っている姿を浮き彫りにしていく過程に、感動がこみ上げます。
一編の小説として、大変面白かったです。


初稿の脚本を元に書かれたのか、違いに気づいたのはイェーガーの損傷部分とかアクションのつながりですが、その部分はギリギリまで現場で詰めるものなので、わたしは気になりませんでした。

ただ、細かい説明不足が映像にはあったことが、わかりますね。
怪獣がシリコン製だったとか、イェーガー・パイロットが着ているスーツの下のモジモジシャツから「痛覚」を感じるシステムがあるとか(人間はやっぱり数字より痛みに敏感に反応できるのでわざとやってある。冒頭でジプシーの腕が引きちぎられたとき、ローリーが痛がってましたね)、以前侵略者が来て、そのときの怪獣が恐竜(字幕では「恐竜の時代に来た」みたいな表現)だったとか、それは、どっかで説明しといた方がいいんじゃないの? みたいな小ネタが多かったかと。

でもまあ、映画でそれをやると、あの怒濤のオープニングからジプシー転倒までがぼやけてしまうんだろうなあと思えば、しかたないのかな。

一番違うのが、ドリフト(ブレイン・ハンドシェイク)の表現でしょうか。
ただし、この場合どっちも秀逸で、どっちも観て(読んで)おいた方が理解が深まる気がします。
人間の脳をつなげる、共有することで、人間はもしかして変わってしまうかもしれない……それを小説は示唆しています。
つながることが、自分と他人の違いをなくす……自分が自分であるためのアイデンティティーまで曖昧になる……まるっきり、「攻殻機動隊」ですねえ。

そういえば、森マコのベースがモロに草薙素子ってネットで読みましたが、確かに黒いツナギ姿で袖まくってるスタイルなんか、まんまだったりして。(性格は全然違ったけどw)

その中の表現で「ドリフト酔い」という症状が出てきます。
ドリフトを終えて物質的には切れたはずのペアの人物がまだ頭の中にいるような感じ、そして物質そのものであるはずのイェーガーとまでつながっているかのような感じ、更には「電源を落としてあるはずのイェーガーが動いた」(乗り手が睡眠状態の時に発生したとか)なんて都市伝説的なものまで。

それって、「鉄人28号」っすかw
いいなあ、流石デル・トロ監督だなあ。
でもそれを映画で表現するわけにもいかなかったんですねえ。

そうそう、
マコ「ジプシーのハートを見たことがある?」
ローリー「ずっと昔」
というシーンがありましたが、小説では、

「ジプシーの心臓を見たことがある?」

でした。その後ジプシーのエンジンのことが語られ、心臓部のエンジン周りのシールドについての描写なので、物理的な心臓=エンジンのことだと思われるんですが、前述の描写だとジプシーにもハート=アイデンティティーを感じたことがあるのか? という問いに聞こえます。
……微妙なところですが。

そして非人間的なものである怪獣とドリフトしてしまったニュート博士は、香港の街を逃げ惑う間、「ドリフト酔い」に悩まされます。
なにせ相手は死んだ怪獣のデータまで遠隔でドリフト(情報共有)してしまう種族です。ドリフトが終わっているはずのニュートを探り、追いかけてきます。

映画ではニュートを本当に追いかけてきたのかは微妙に描いてありましたが、小説でははっきりとした意図を感じます。
殺そうというのではなく、取込もうとしているかのような……あのまま捕まってたら、ニュートってどうなったんでしょうね?

てか、続編ではニュートを悪役にしようとしてたとかどっかで見たんですが、これが伏線だったりして?
でもあまりに愛されキャラなのでw、やめたかな。



Amazonの書評では「訳がイマイチ」とあるんですが、原書を知らずに日本語として読んでる分には、あまり違和感はなかったと思うんだけど……

色々違い

があるみたい、ってか、抜けてるってどういうこと?
つか、どれも重要なシーンな気が……意味不明です。
ロシア人夫妻の名前(アレクシスとサーシャ)はどっちでもおかしくない名前だけに混乱の元ではあるかな……う〜〜ん。
原書を読む力量はないしなあw
完全版が出ることを願うしかないかも。


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もうホント、「パシフィック・リム」にハマりまくっているわけですが、名古屋にまで4DX観に行こうかと思い詰めるほどで……で、検索してたら、九州の小倉にも4DXオープン!とかあって、やったあとリンクをたどって、やっぱり10月? よしよし……あれ、予約ボタンでないよ? とジタバタした挙句映画館に電話したら、

「ここ、小倉ですよ?」

ええ、わかってますって。小倉に……え、4DXは12月からなの??
だって予約のリンク……

いつの間にか、 名 古 屋 の中川コロナワールドにとんでました〜〜〜〜!!

……ヘコむ。。。orz



は〜〜〜〜。
ソフト、早く発売されないかなあ。。。










あ、そうそう。
気分転換にテンプレ換えました。
ちょっと読みにくいかなあ?


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Category : book
Tag : 映画 日記
Posted by onion on  | 2 comments  0 trackback

2 Comments

マクノスケ says..."頑張って読んでます!"
そんなに原書と違うんですか?
そんなんでいいんですかねえ。しかも抜けてるところがあるって…信じられない。
なんで割愛しちゃったんでしょうか?

日本でのソフトは12月って噂ですが…それでは待ちきれないのでUS盤を予約しちゃいました。
2013.09.23 10:39 | URL | #GWMyNl/. [edit]
onion says..."Re: マクノスケさんへ"
> そんなに原書と違うんですか?

わたしも元は知らないんですが、リンクをたどると色々出てきて困惑です。
紙の本だと、ページ数の関係で削ることもあるかもしれないけど……出版社ってそこまでセコい? まさかね……。

> 日本でのソフトは12月って噂ですが…それでは待ちきれないのでUS盤を予約しちゃいました。

わたしもアメリカのを買おうかと思ってますが、Amazon.comのID忘れた……というか、やっぱり英語圏は抵抗あるので、jpに並行輸入が出てきたら、それを買おうかと思ってます。
2013.09.24 05:29 | URL | #- [edit]

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