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oniondiary | 日記。時々映画やドラマや小説のレビュー。最近はなんとなく毎日書いてますが無駄話多し。

映画館で舞台劇「フランケンシュタイン:ベネディクト as クリーチャー版」



フランケンシュタイン:ベネディクト as クリーチャー版

日曜に福岡まで行ったのはこの為で……それにしても結構高かった……長男と二人で五千円越えてたし……って、いきなりお値段の話をしちゃうところが、わたしの下世話なところでしょうか。
でもねえ、実際ガソリンと高速代も使ってるんで、痛いんですよ。だから遠征は一年に二度程度にしたいもので、その一回をもう2月につかっちゃったぞ、と。

それにしては画質がほとんどDVDレベルで、まるで私的なフィルム上映会なんじゃないかという。
帰って思わずUKでソフトさがしてしまいましたが、さすがにありませんでした。舞台の映像化って、それほどレアなものなのかもしれません。
それこそカンバーバッチさんが出てなきゃ、このお芝居も目にすることが出来なかったかと思えば、幸運でした。

それに、ソフトを家の居間で上映したら……もしかしたら最初のシーケンスで挫折したかもしれない。。。
フランケンシュタイン(の作り出した怪物)の物語は、まさに人間が生みだされたところから始まるわけで、最初の部分が長いのには訳がある(自分への認識と体の使い方を習得するまでは当然長い……)んですが、これは劇場で座っているから集中が続くんであって、居間で雑音に囲まれてたら無理だったかも。
その点でも、ソフト化に消極的なのはわかる気がします。

……がっ、極東の田舎者にも愛の手をっ!! と願う日々。


まあそんなことは置いておいて、物語。
昔の映画はほとんど覚えていませんが、怪物が街を彷徨し、各地で恐怖とパニックを呼ぶ……という印象だけありました。
それほど「凶暴」なイメージはないなあ。怪力ではありましたが。
そして、バッチさん……細身でインサイドワーカーな外見で、それであの怪物になるとは、ちょっと想像できませんでした。

良い意味で、裏切られたかも。
冒頭の「誕生」の場面から、力強さがありました。

つうか、この物語の怪物の「命」って、どこから来たんでしょうね?
博士は「死を遠ざける」とか「病気を消し去る」とか言ってましたが、過酷な環境にあっても怪物は生き残り、ただ、餓えはあります。飢えるということは、食べなければ死んでしまうということで、いわゆる新陳代謝はあるらしい……ということは、極度に丈夫な人間? それは本当の意味でパーフェクトかも、外見以外は。

容貌に騙されるのは物語に出てくる人々だけではなく、見ているこちら側もかもしれません。

しかもこの怪物、考え、経験から学び、そして「渇望」まで持っています。
人生のパートナーを得たいと、強烈に願っているのです。

翻って、フランケンシュタイン博士。
「なぜつくったのだ」
と怪物に問われ、
「できると証明したかった」
と答えます。
純粋に、科学的思考で動きました。
そして自らが生み出したものを恐れて逃げ出しました。
逃げ出した実家には「許嫁」がいます。
博士を愛しています。
博士も「愛している」と言います、口では。
しかし強い「欲求」はありません。

ジョニー・リー・ミラー演じる博士は、外見はまともで、言動も、言ってみれば「普通」で、研究者にありがちな没頭するタイプ、研究に一生を捧げる、科学の進歩には欠かせない人物ですが……人間に対する興味は、まるでないようです。
失ってみてはじめて? いえ、やっぱり一番の関心は怪物へ向いているようです。最後まで……。

演者としては派手さに欠け、物足りなく感じますが、解釈はアリだと思いました。徹底的に普通な人間、けど、求めるものが歪んでしまっているその生き方は「人間的」なのか?

カンバーバッチさん演じる怪物は、怪物としてではなく、「怪物になっていく過程」を体現しているようです。
生まれた時は純粋だった人間的なものが、外見から引き起こされる迫害によって壊れていくさまを。

どちらも人間。
どこか壊れてしまっている。

そしてどちらにも共感できる、わたしがいました。



観てよかったです。
行った甲斐がありました。
そして、役を交代した、ジョニー・リー・ミラーが怪物、バッチさんが博士役のバージョンもぜひ観たくなりました。
ホント、ソフト化を切望します。

わたしも欲求のトリコかも。













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Category : movie
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