FC2ブログ

oniondiary | 日記。時々映画やドラマや小説のレビュー。最近はなんとなく毎日書いてますが無駄話多し。

小説「屍鬼」読了。



↑は文庫ですが、わたしはハードカバーの上下巻を中古で買いました。

多分、わたしが日本の小説に慣れていないからとは思うんですが……もう、もう……

我慢がならないほど 冗 長 だったんですけど!

ほんっと、長過ぎるよ。ただ長いならスティーヴン・キングで慣れてますが、そしてキング方式(クラッシックなホラーネタを現代の舞台で群像劇で描く)を日本でやってみた感がかなりある小説ですが、キングのサービス精神が欠けるとこれだけダメなのかと思うくらい、酷い。

ほんとね、第一にキャラクターに魅力無し。
誰一人感情移入できないって、どーいうこと。
いい人は何人かでてくるけど、だれもかれもが普通の人すぎて、そんなの書かなくても大体想像つくよ……というくらいのその辺のオバチャンとか会社のだれそれそっくりとか、何一つ、誰一人、「面白み」のある人がいない。

それが現実だよ、それが「ムラ」ってもんだよ、と作者は言いたいのかもしれないけど、ここまで執拗に

読むな

と言われているような気がする冗漫冗長駄文を垂れ流されると、もうダメ、と言う感じで、上巻の半分手前で脱落しました。
それが春頃かなあ。
そのあと何冊か翻訳ものを読んで、まあ、これの続きでも、と読み始めて、やっと面白くなったのが上巻も終わりかけの頃か。
やっと日常が崩れていくのが顕著になり、それでも生活を保とうとする人々の努力と現実逃避の様はなかなかで、前半のぐだぐだがやっと伏線としていきてきたかな(でもやっぱり余計だったと思いつつ読んでた)、と思ったとたん、

ネタバラし

が、あっけなく。
てか、そっちから描くかそこ。
ちょっとブキミで怖かったのに……えええ? それって。
しかもソイツらの「自分たちかわいそうでしょ」自分語りが延々と……はあああ?
しかも同調しちゃうか、よりにもよってアンタが?

そうだよ、あのクソ坊主だよっ。(毒吐)
何よりもウザかったのが、坊主の書く……

 中 二 病 く さ い ダ ラ ダ ラ 駄 文 だ っ !

大滝秀治おじいさんの、「つまらんっ、お前の話はつまらん!!」という声が頭の中で響きまくるくらい、くっそつまんない話で、それこそ10ページほどで片付きそうな短編を、ちょこちょこ本編に流し込んでくるから、もうほとんど嫌がらせにしか思えませんでした。

……途中から、このしょーもない自己肯定鬱々文章が伏線になるようですが、文章自体がウザいので余計わたしのイライラに火をつける……困ったもんです。

で、ふと作者、坊主を小説家にして、なにか意図があるのかなと思ったんですが、結果なかった……つーか、○○○ネタにして、宗教的なカインとアベル持ち出して、「神様にみはなされた」と連呼して、肝心の日本の宗教を……完全に無視してるよね? 一応神社はそれなりの「力」があるみたいだけど、寺は全然?
なにより坊主でありながら、自分のあげている弔いの念仏に一切の呪術的力を認めてない(というか言及さえしてない)のは、途中で脇役が言った、

「寺なんて檀家から金捲き上げてふんぞりかえってるだけ」

ってのが、本当ってこと?
これさ、本当のお坊さんが読んだら、かなり不快になる描写ではないかなあ。
自分たちのやってきたことが、本当に「儀式のための儀式」であって、住職というのはショーバイである、と言っているような。
引退寸前の後院さんも、「周りの期待にこたえてきただけ」って……なんか。
なんか納得出来ないのは、ウチだって仏教だし、お寺にそれなり敬意があるからかもしれないけど、ものすごく失礼なんじゃ?

例えば、お寺の金まみれを言うなら、それなりの扱いもあるだろうに、最初有能そうに描いておいて、それはないだろうと。
主人公然として(作者的には主人公かもしれない)出てきて、そこまで無能か? あかんわ〜〜。
危機感なさすぎ、しかも自分の手を汚すのが嫌で、結局は……ってのも嫌。
もう途中からドン引きですわ。


全体としては、最初の序文でこの物語の「エンディング」を見せちゃってるんですよ、これ。短編ならありかもしれないけど、これだけ長編でそれは……。
なので、色んな人々のあれやこれやの努力がすべて無駄だとわかってしまう、お話の構成もよくない。

おかげで終始イライラ、早くエンディングにたどり着きたくて、とにかく読み進める、とにかく読む自分を叱咤激励して読む……そんな読書でした。
だから、最後まで読めました。
そのあたりでは、「読ませる力」はあるようです。
ただし、もう二度とこの手の話に手を出そうという気もなくなりました。

そういえば、同じような感覚、あったな。。。ああ、

「ストレイン」シリーズだ。

そういえばネタが同じ、群像劇で、「伝説」を「現代考証」で解釈、というのも同じ、どちらもそのあたりはよく考えてある……けど。
読んでてイライラする、という点でも同じだったり。

ほんっと、読後感が悪すぎる。
とくにこれ、なんか最悪。


わたしには向いてませんでした。
ほんと、向いてない。
ホラーとしての怖さもなかったし。
これ、名作っていわれてるけど映像化されないの、当然だよね。。。って書いてからググったらアニメに? 確かに、お耽美なアニメだったらありなのか。
ヒロイン(?)少女だしね。
大人からすると、途中の少女(に見える)と坊主(中年)の交流がキモチワルかったわあ。
もしかして、作者はラノベ感覚で書いてたのかなあと。
こんなおどろおどろしい表紙で、難しい漢字をちりばめてあるので、大人の小説として読んじゃったけど、それではいけなかったのかもしれません。

あああ、他ので口直ししなきゃ。






関連記事

Category : book
Tag : 小説
Posted by onion on  | 0 comments  0 trackback

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://lukeskywalkercool.blog68.fc2.com/tb.php/1804-086d6e07
該当の記事は見つかりませんでした。