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oniondiary | 日記。時々映画やドラマや小説のレビュー。最近はなんとなく毎日書いてますが無駄話多し。

映画「マネーボール」

「マネーボール」

ネタバレがあります。ご注意!

初めに、ある種の伝説があります。……事実なのかな?

 イチローの年俸 ≧ 広島東洋カープの全選手分の年俸

っての。
貧乏球団伝説かよ!
とりあえず黒字球団だというのに、もうちょっと財布のヒモをゆるめないと、いてくれるつもりの選手も出ちゃうぞ。
は~、くりはら……でも君の決断にまかすよ。君の人生だものね。


って、精神状態で観ました、「マネーボール」。


いやあ、かぶるかぶる。
田舎(オークランドは後で地図で見たらそんなに田舎でもなかった)の弱小球団、選手を育てては引き抜かれいつまでも中心選手のいない球団、必然的にスカウトは「今勝てるか」よりも「将来有望な選手」を探してしまう……未満ばかりのチーム。

これから良くなる、だけでは勝てない。
今の手持ち(年俸)で勝てるコマ(選手)を集める……そんなドライな考え方が、ウェットな日本人に受け入れられるかどうか知らないけれど、数十年前の弱小球団は、やってのけた。昭和50年(1975年)のカープ初優勝。
そういえば、あのシーズン初めは、監督はアメリカ人だった。
球団との方針が合わずにわずか1ヶ月ほどで去ってしまったけれど、ルーツ監督が前年から推し進めたイメージ戦略(チームカラーを紺から赤に)と、メジャーリーグでは使われない安い外人選手を見つけることで補強するという、今のカープの礎を残してくれた。


いつか、真向からこの優勝を映画にする人が出るかもしれないけれど、多分、「原爆の地広島から復興した球団」としての感動物語に仕上がりそうな気がする。
それも事実だけれど、それだけじゃないと思う。
いかに勝てるかを追求し、今ある戦力を最大限に活用する……。
だからわたし、前監督のブラウンが大好きだったんだけどなあ。
勝てなかったからやめさせられちゃったけど、試合ぶりがドライで好きでした。


……て、映画の話をしろよ?
うん、してるんです。
実は、この映画のゼネラル・マネージャー=GM(日本でこの役職の立ち位置が本当にわかっている人がいるのか知らないけど)と、ブラウン監督が、かぶる。
バントをしないとか、積極的に打つとか、投手は消耗品と考え、100球を越えたら即交代させるとか。
ブラウンは実績をあげられなかったけどね。

「最後に勝てなきゃ、全部がダメだ」

と、主人公が繰り返してました。
プロ野球はそういう世界です。
お金を使おうがケチろうが最初からなかろうが、とにかく勝たなければならない。
だとすると、資金が潤沢な球団はお金で選手を集めようとする。
そして、そういう球団が往々にして勝つ。

ならなんで、弱小と言われる球団にも、ファンがいるのか?

「なんであんなに負けるカープが好きなの?」

……よく、巨人ファンのオジさんに聞かれますわ。
本当ですね、なんででしょうね。
でも、負けるから好きなわけじゃ、ないんですよ。
弱いけれど、お金がないけれど、それでも勝つカープを見ちゃったんです。37年も前に。
見てしまったんですよ、奇跡を。
そして、あれは奇跡じゃなかったんですよ。見たんですからね。
稀なことではあるけれど、「絶対ない」ことではない。
ただ稀なだけだったら、また起こるかもしれない。

だから毎年、4月にはカープの優勝を信じてたりするわけです。


フィリーズのファンも、似たようなものでしょうか。
そして、GMのビリー・ビーンも、勝つフィリーズを見たいんでしょう。

「人は野球に夢を見る」

勝利で終わらない感動。
アメリカ人に教えられるとは思いませんでした。勝つことがすべての国だと思っていたから。
監督は「カポーティ」の人なんですね。
あれも良かった。静かで残酷な映画でした。

それから娘さんの歌も良かった。あんなCDもらったら泣いちゃうな。

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Category : movie
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