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oniondiary | 日記。時々映画やドラマや小説のレビュー。最近はなんとなく毎日書いてますが無駄話多し。

映画「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」


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シャーロックホームズと思ったら負けシャーロックホームズと思ったら負けシャーロックホームズと思ったら負け……

映画を観る前に呪文のように唱えてましたw
決してホームズの片鱗も求めてはいけないと。
けど、ホームズどころかイギリスの片鱗さえない……予想の斜め上、行かれました。

こういう映画を観ると、つくづく思う。
アメリカ人って、本当に下品だなあ……。
自分が上品かというと、決してそんなことはないわけだけど、これはヒドいでしょう。
下品というより俗物というべきか。
出てくる人間がどれも薄汚れていて仕草が下品……ある意味アメリカ的な平等というか、その辺のホームレスとイギリス紳士が同じように粗雑なんて、悪い方に平等になってどうするよ。。。

昨年「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」を観た時とほぼ同じ感想になってしまいます。
あの時はフランスでしたが今度はイギリスというだけで、なんつーかね、

リスペクトがない

って感じ。
おまえら、正直イギリスなんてどうでもいいと思ってるだろ。
イギリスが歴史の中心にいた時代なんて、馬鹿にしてるだろ。
面白くもないビクトリア女王時代のお堅い雰囲気なんて、今の若いものにウケるわけないじゃんやっぱドンパチあってこそ!!

……ある意味、まだ能天気なんでしょうかねえ。
他人への配慮が全くない、子どもって感じ。
このアクションをアメリカに持っていってホワイトハウス爆破とかにしたら、少しは配慮……しないかw もう無数に爆破されてるし(映画上)。
歴史のある建物を壊すことへの敬意がまったくないのは、これはもうお国柄なのかもしれません。
この映画では、その破壊欲求が「文化」にまで及んでいて、哀しいものがあります。


あと、今回ロバート・ダウニーJr.のホームズとジュード・ロウのワトソン……なんか、キャラクターがボケてきたように思いました。
1はテンション高くて破天荒なホームズと冷静で常識人だけど頭も切れるワトソンの対比がくっきりしていたんですが、相変わらずテンション高いけどウェットなホームズに、常識人だけど頭の回転が鈍ったワトソンに……振り幅が小さくなった分、二人の絡みに面白さがない。
結婚前夜の一騒動も、列車の中のアクションも、ホームズの冴えというよりザル計画に失笑、ワトソンの右往左往に失笑。

冒頭近く「あの人」が……あれって生きている可能性あり? ……あれで退場だとヒド過ぎるなあ。これもリスペクトなし。

マイクロフトが……ヌーディストなのはまあ、百歩譲って……三百歩以上譲っても、ホームズを「シャーリー」と呼ぶようなフレンドリーさが……シャーロックの「孤独感」の最後の1ミリが消えた感じ。

モリアーティ教授も、どうにも小物感が……役者、もうちょっと大物いなかったの? 伝説の悪人だよ? 「鱒」を歌いながら拷問するシーンの小物さ加減がもう、涙をそそります。
しかし丈夫だ。あの崩落事故でもケガ一つないとは、ホームズ並。
ライヘンバッハの滝からも、生還しそうだ。


ああ、そうだ。ホームズと思ったら負けでした。
負けちゃったかな、わたし。


で気を撮り直して、ホームズ抜きで考えても、ただのアクション映画としても、全体に締まりのない映画でしたねえ。
素材は色々ちりばめられているんですが、どこにも緊張感がなくて常にどかんどかん大きな音がしているだけ。
せっかくのノオミ・ラパスの無駄遣い。
ストップ・モーションと巻き戻しと予想アクションで停まる流れ。
すべてが派手だけどありきたり。
なによりホームズ、推理してないし。
最後の引っかけも、なーんかアメリカの法廷ドラマ観ているような安っぽさ。
セリフださっ。

今年見た映画ワーストのストーリー展開でした。


……で終わるのもなんなので良いこと探し。

「ドン・ジョヴァンニ」のシーンはジマーのスコアも最高でした。
橋のたもと、オペラ座に向かうシーンからすうっと流れるあの美しい序章。
でも話は終わりかけw、石像の亡霊がドン・ジョヴァンニに迫るクライマックスと、台座の穴に置いてあったチェスのコマ。
「ドン・ジョヴァンニ」大好きなので、あの美術でオペラそのまま作って欲しい! あれのためだけにもう一度見たい……見ないけど。


前述の通り、「シャーリー」と呼ばれるホームズ。
どこでだったか読んだのですが、現代版の「SHERLOCK」の撮影中、同じスタジオで撮影中の「ドクター・フー」のテナントに会ったカンバーバッチさんが、
「ハーイ、ドクター」
と挨拶すると、テナントさん、
「ハーイ! シャーリー!」
と手を振ったとか。
そのエピソードを思い出しつつ、頭の中で……

シャーリーって、女の子の愛称じゃん!
可愛過ぎる……シャーリーと言えばアン・シャーリー……違う、あれは名字だからシャーリー・マクレーンか、だね、って、愛称の元は? ああ、シャーロットかあ。。。

 シャルロット 姫 かあ!

ひ~め~……ひとりで連想してひとりで笑いを噛みしめていました。
……スミマセン、ヘンなおばさんで。


ホームズ家のカタカタ執事がステキ。


ライヘンバッハの舞台は、考えましたねえ。
こうくるか~って、びっくり。
でもCGで何でもできる昨今、臨場感とスリルはないなあ。

舞台と言えば、221Bの前が地下鉄工事中でしたね。本当にあの頃かな? だったらすごいなあ。今のベイカー街の地下鉄駅はホームズの横顔タイルとかあって、面白いみたいですね。
ただしあの嘘くさい自動馬車は……犬の探偵思い出したじゃないっすか。
あれにしろアホらしいカムフラージュにしろ、こう、「冴えた」ところのないギャグの連発が痛々しかった……


あ、結局ネガティブな最後に。
てことで、ただのアクションものとしても「お金の無駄遣い」な映画でした。
なんのドキドキワクワクもナシ。
今回ロマンスさえ、なかったなあ。
腐った人たち、あれで萌える?
あんな汚い女装で、納得?
貨車のあの抱擁で、泣ける?
ぶっとい注射で生き返った時は、乾いた笑いが出ちゃったよ。
てことで、バディものとしてもダメダメでした。


ああでも、ここまで時間かけて書くだけの映画でもなかったのに書いちゃうのは、やっぱりわたしが負けたってことなんでしょうかねえ。

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Category : movie
Posted by onion on  | 2 comments  0 trackback

2 Comments

ひろこ says..."好みの差"
ONION様と私は好みに差があるなーとは思っていたんですが、やっぱりそうですね。でも云われてみればダウニー・ホームズはアメリカの駄目ダメ私立探偵のイメージのそのままだと気が付きました。私はパロディだと思っているので大丈夫。無責任に楽しめました。

あの美術でオペラそのまま作って欲しい!→「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」をBRで見ました。 映画と舞台の作り方の差というのも解り衣装がばっちり見えてとても美しかった!!(映画版を見て気に入っていたなら)お勧めです。
2012.03.18 12:40 | URL | #- [edit]
onion says..."Re: 好みの差"
>ひろこさん
や~スミマセンなんか辛口になっちゃって。
アクション映画なんだから、頭からっぽにして観た方が正解だと思いますけど、どちらかと言うと文学的な映画よりアクション映画にこだわりをもっているんで、最近の映画の作りがどうも納得いかないんですよ。
世間がどうでもいいと思っている「トランスフォーマー」とかに文句言ってもしゃーないとは思うんですが、ついつい。
パロディだったらもっとスタイリッシュにやってほしいと思ってしまいます。実は70年代のフロイト博士が出てくるホームズが、結構好きだったりしますから。

>「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」

おーそんなのがあるんですね! わたしは音楽的にはハマらなかったかなあ……映画は一時すごく流行りましたよねえ。
舞台は舞台なりに面白いでしょう。NHKのオペラ中継結構好きですが、長すぎるんだよね。どちらかというと生で観たいですねえ!
今度福岡にでも行きます?(ディズニーものしかやってないかなあw)
2012.03.19 06:14 | URL | #- [edit]

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